子どもに関わる大人のための連続講座はじまりました!

 『子どもに関わるおとなのための連続講座~冒険はらっぱでプレイワークを学ぶ~』が11月18日(日)に開講しました。

14名の社会人の方々が学びたい!という意欲を持って集まってくれました。保育士、学童保育支援員、プレイパーク運営者、子どもの遊びに興味のあるお母さんなどなど…職業や立場の様々な人たちが一緒に学び、考え合える場ができ、ワクワクしています。

 

第1回目の座学のテーマは「乳幼児から中高生までの子どもへの関わり方」。

スタートは自分たちの子ども時代、どんなところで何をして遊んでいたかを絵地図に描いてみるワーク。描いた絵地図をグループの人にお互い説明してあげるのですが、これが大変な盛り上がり!

「ここの坂ではこんなことして遊んだ」「ここは入っちゃいけなかったかもしれないけど、大人の目を盗んで入って遊んでた」…などなど、どの人も楽しいエピソード満載でした。

では、今の子ども達はどうでしょう?

今の子ども達も大人になったときに、あんなことやこんなことが生き生きと思い出されるような子ども時代を送れるよう、私たち大人が遊べる環境を守っていきたい!と改めてみんなで意識する時間でした。

 

その後、講師の関戸博樹さんから、今の時代はかつてないほど子どもの数に対して大人の数の多い社会になっていること=大人の事情(価値観)が優先される世の中になっていること。

でも、人間という種は子ども時代にさまざまな経験をしながら、脳を育てて発達していくものであり、子どもは遊ぶことで自分自身を育てているんだということ

などを教えていただきました。

 

では、子ども達が育つ遊びの環境を支えていくために私たちにできることはなんだろう?ということが今回の講座のとっても大事なところ。

ここでは書ききれませんが、プレイワークの考え方、子どもの遊ぶ場にいる大人が持っていたほうがよい視点などをワークを交えて学びました。

 

その後、乳児期、幼児期、児童期(6~10歳)、児童期(10~12歳)、中高生に分けて、子ども達の各時期の特徴にあわせた関り方や遊び環境のととのえ方について、経験豊富なプレイワーカーである関戸さんならではの視点からお話してもらいました。

これらを踏まえ、受講者の皆さんは冒険はらっぱプレイパークでの今後の現場実習をおこなっていく事になります。

 

私が今回一番心に残ったのは、

「遊びはプロセスが大事」

ということです。

大人はともすると、こうやったほうが効率的だよ、うまくいくよ、そのやり方じゃ失敗するよ、と先回りしてしまいます。

でも、子どもの遊びにとっては、うまくいくか、いかないか以上にそのプロセスの面白さが大事なんですよね。確かに遊びの場で子ども達を見ていると、最初何かの目的を持ってはじめた遊びがいつの間にか別の遊びになってる…だけど、ものすごく楽しそう…!なんてことが日常茶飯事。

余計な口出しをする前に、まずは子ども達が何に面白さを感じてやっているのかこっそり見たり、聞き耳を立ててみたいな、と思いました。

 

この講座は来年3月2日まで3回の座学と冒険はらっぱプレイパークでの20時間以上の実習をおこなうものです。

今日11/25(日)には『屋外での遊び環境づくり』というテーマで冒険はらっぱプレイパークで2回目の講習を行います。

 

これから来年3月頭にかけて、本講座受講者の方たちが実習生として冒険はらっぱプレイパークに参加しますので、見かけたら一緒に遊んだり、お話してみて下さいね。

(やすだ)