映画みたいな日常

先日、『ゆめパのじかん』という映画を観ました。

1年以上ずーーーっと観たくて、けれど機会を逃し続けていたこの作品。

やっと観ることができてよかった~。とっっっても素敵な映画でした。

 

「川崎市子どもの権利に関する条例」をもとに作られた、子どもたちのための遊び場である川崎市子ども夢パーク、通称「ゆめパ」。

この場所で繰り広げられる様々な遊びや子ども同士の関わり、子どもと大人の関わり。

子どもたちは何を考えて過ごしているのか、その様子を大人はどんな想いで見つめているのか。

そんな「ゆめパ」の日常の一部を見ることができるドキュメンタリー作品でした。

(まだ観てない方はぜひ!!)

 

上映会当日、その映画を観始めたときに私はふと

「あれ、どっかで見たことあるな、この光景。」とゆめパで遊ぶ子どもたちの様子に既視感を覚えました。

 

ウォータースライダーを滑る子どもたち。

くるくると楽しそうに回る子。

焚き火を点けるために、あーでもない、こーでもないと試行錯誤する子たち。

 

数秒考えた後、気がつきました。

そう。はらっぱの日常にもこのような光景が広がっているのです。

 

今年の夏もはらっぱのウォータースライダーは大人気で楽しそうに滑る子たちが印象的でした。

くるくると回って目が回るのを楽しむ幼児さんの姿も見かけます。

焚き火を点けるために、「新聞紙があればいいんじゃない?」とか「マッチたくさん使えばいいんだよ!」とか子どもたち同士で話し合って、焚き火に挑む様子も見ます。

 

なにより、画面に映る子どもたちの笑顔と普段はらっぱで目にする笑顔が、同じようにキラキラと輝いていて。

 

場所も来る子も違えど、その根っこの根っこはおんなじで。

したいことをして、心底楽しんでいるときの子どもたちの笑顔は、とてつもない輝きを放っているのだなと感じました。

 

映画の余韻に浸りながら、日々はらっぱで過ごし、子どもたちの笑顔を見ることができる倖せを、私は嚙み締めていました。

こういう日々の倖せって、生きていると忘れてしまうこともあるけれど、とても大切で尊いものだなと思います。改めて思い出させてくれたこの作品に感謝です。

 

これからも“映画みたいな日常”の中で、子どもたちと一緒に考えて、笑って、この場を創っていけることが楽しみで仕方ありません。

そして、これから子どもたちが紡いでいく物語を地域のみなさんと共に見守っていけることもすごく楽しみです。

 

1119日にははらっぱ文化祭、12月にはクリスマス会(未定)、1月には新年会(未定)と、イベントが盛りだくさん(未定)な時期にもなってきましたので、ぜひぜひ遊びにいらしてくださいー!!

きっと「はらっぱのじかん」がそこには流れているはずです。

もしかしたら、その場、その瞬間にしかない、子どもたちが主役の“映画”を見ることができるかもしれません。

 

 

(プレイワーカー りゅう)