みんなで『つくる』はらっぱごはん

穏やかで心地よい秋の日差しが身を包む、ここ最近のはらっぱ。

厳しい猛暑が続く夏の間は、なかなかやる気が起きなかった焚き火も、ここ最近は活発に行われています。

(めちゃ暑い中焚き火する猛者もいましたが…笑)

 

ただ単に焚き火をするだけでも十分に楽しいのですが、その火を使って調理をするのもまた別の楽しさがあり、最高です。

羽釜で炊くご飯は、炊飯器で炊くより何倍も美味しい。

外はカリッと、中はトローっとした焼きマシュマロは、おやつに最適です。

理科の実験でやることも多い、べっこう飴も大人気です。

 

そして今は、「秋の味覚」を楽しむ子がたくさんいます。

焼き芋をしたい!とお芋を持ってきて焼く人がいれば、お芋をご飯に入れてサツマイモご飯にする人もいます。

 

発想や材料の組み合わせ次第で、どのようにでも発展していくのが調理の良さであり、柔軟な発想を持つ子どもたちとの相性も抜群に良いのです。

 

その例として、はらっぱではドングリすら食材になり得ます。

ドングリがたくさん落ちているのを見て食べたいと思ったのか、茹でたり、炒ったりして、何とかドングリを食べようと試行錯誤する子がいました。

私自身、ドングリを食べようと思ったこともなかったので、その発想にまず驚きです。

 

できた炒りドングリを一口食べてみると、口いっぱいに苦みが広がり、とても美味しいとは言えないものでした。

ドングリに詳しい方に聞くと、美味しいドングリも品種によってはあるようですが、残念ながらはらっぱに落ちているのは渋みが強いドングリな模様。

 

何とか食す方法はないかと考えたところ、別の子から「ドングリコーヒー」はどうかとの提案が。

早速、ドングリを集めて調理開始!

(後から知ったことなのですが、ドングリコーヒーってホントにあるのですネ。)

 

ドングリの殻を割って、実を取り出し、それを塩でゆがいていきます。

ゆがいたものを冷やして水気を切り、フライパンで焙煎します。

焙煎できたものを、フードプロセッサーにかけて粉々にし、その粉にお湯をかけて抽出すれば、「ドングリコーヒー」の完成です。

 

お好みで砂糖を加えて飲んでみました。その気になるお味は…

ほのかにドングリが香る、ストレートティーに近いものでした。

 

「これは本当に美味しいのか…?」と半信半疑で作っていたこともあり、ちょっと美味しいんかい!とみんなでひと盛り上がり。

子どもたちの発想から、貴重な秋の味覚を体験させてもらいました。

 

こうやってみんなでああだこうだと言いながら、作るのが最高に楽しい。

 

『みんなで作ってみんなで食べる』

お店のご飯とはまた違った良さや美味しさがここにはあるのです。

コロナ禍で途切れてしまったその良さを、ちょっとずつ再びこの場の文化として築きあげていきたいなぁと思う今日この頃です。

遊びに来る子や地域の方、大人も子どもも関係なくみんなで創っていければなーと思っています。

 

とりあえず今年の冬は、みんなで少しずつ具材を持ち寄って、味噌汁とか作っていきたいですねぇ。

 

 

p.s. 

今月でブログを書き始めて丸二年。時の流れは早いものですねぇ。

これからもはらっぱの魅力をたくさん綴っていきたいですねぇ。

 

 

(プレイワーカー りゅう)