プレイパークで過ごしていると、「みんなの家みたいだなぁ」と感じることが多々あります。
例えば、「(焚き火で調理するための)なんか食べ物ないの~?」と食材が入っているボックスを確認する子がいたり、昼食で食べたお弁当のゴミをそのままにして、遊びに夢中になっている子がいたり、ハンモックの上で爆睡している子がいたり。
時には、「これ温めて~」とピザを渡されることもあります。
そんな場面を見るたびに、私はなんだか嬉しくなります。(ゴミは自分で片づけてもらいたいですが!絶対に!!)
だって、そうやってありのままで過ごすことができるのって、安心して過ごすことができているからでしょう??
その『安心して過ごす』って、これがまた簡単なようで難しい。
自分をさらけ出して、否定されたらどうしよう?
失敗をバカにされたら?間違いを指摘されたら?
頼みごとを断られたら?輪に入れてもらえなかったら?
こんな「?」がいっぱいあったらとてもじゃないけど安心できない。
私自身、人の目をめちゃくちゃ気にしたり、些細なことで不安になってしまったりするタチなのでその気持ちが痛いほどよくわかります。
『正解』だけが正しいとされる社会になりつつある現代で、間違いたくない、失敗したくないと不安に思ってしまうのは仕方がないことなのかもしれません。
それは子どもたちも同じらしく、子どもたちの言葉を聴いていると、「あれやっていい?」とか「僕にはできないよ」とか、大人の許可を逐一取り、自信のない、不安そうな姿が散見されます。
そして、心の中に不安があると絶対に自分では『大丈夫』って思えない。進めない。
誰かからの『大丈夫だよ』って言葉に背中を支えてもらわないと歩んでいけない。
だから『大丈夫』って感じられて、自ら羽ばたく力を蓄えていく場に、はらっぱがなれたらなぁと私は思います。
遊びには『正解』がありません。
ボール遊び一つとっても、蹴る、投げる、取る、転がす、打つ、眺めるなどなど様々な遊び方があり、その子が楽しければどんな遊び方でもいいのです。
誰にも否定されることなく、自分の好きなことを思いっきりして、たくさん笑って、時にはスリリングなことに挑戦もして。
そうやって遊ぶことを通して、「俺って、私って案外できるじゃん。だからこの先も大丈夫!」って自分を肯定することができるようになるのかなーと感じています。
開園から6年が経つ冒険はらっぱプレイパーク。
月日の流れと共に、子どもたちも大きくなり、卒業、入学、就職と新たなライフステージに飛び立つ子が増えてきています。
新たなところに羽ばたくのには、大きな不安もあるでしょう。
でも、きっと、大丈夫。
ここで過ごした想い出がみんなを支えてくれるはず。
なによりはらっぱで過ごした子たちの偉大さは、とてつもないものだから。
この3年間近くで見ていた私だから、そう言い切れます。
(プレイワーカー りゅう)
p.s. 写真は上げそびれていたひな祭りの写真です。
2枚目は、みんなで作った雛あられ!!