オリンピックとプレーパーク

四年に一度のスポーツの祭典、オリンピックが先日までパリで行われていました。

私自身、スポーツが好きということもあり、毎日のように結果をチェックしたり、リアルタイムで中継を観たりして、約三週間スポーツが彩る日々を楽しんでいました。

 

そしてそれは子どもたちも同じようで、「金メダル獲ったね!」とか「昨日の卓球観た?」とか、連日オリンピックの話題で盛り上がることが多々ありました。

 

こういう大きいイベントが子どもたち、あるいは遊び場に与える影響って、かなりあるよな~と、開催されるたびに思います。

最近で言うと、フェンシングを観た子の「やってみたい!」という想いから、少し形を変えてチャンバラが流行っていますし、東京オリンピックの時は卓球が、WBCの時には野球が、バスケのワールドカップ時にはバスケが、はらっぱ内でもよく行われていました。

 

その流行に応じて「場」自体も変化していて、立派な卓球台が作成されたり、場外にボールが出ないように防球ネットが高々と掲げられるようになったり、バスケットゴールが整備されたりしてきました。

子どもたちの「やりたい!」が最大限にできるように。

そしてどうしたらできるようになるのかを子どもたちと一緒に考えながら、場を創ってきました。

現在では、野球にサッカー、バスケ、バレーボール、卓球、フェンシング(チャンバラ)、スケートボードなどなど様々なスポーツができるようになってきました。

 

もちろん名のない遊びもたくさんあって、それらが混在しているところがプレーパークの面白いところです。

ミニランページ(U字型のスケボー滑る遊具)でかっこよくスケボーする子がいれば、その坂道をただ走っているだけでめちゃくちゃ楽しそうな子がいたり、野球をしていたかと思えば、ボールをハチャメチャに投げ合う遊びに移り変わっていったりしています。

 

 

一般的に、遊びにルールはありませんが、スポーツにはルールが存在します。

だからスポーツで遊ぶときに、きっちりルールを決めてやりたいという子もいれば、とにかく楽しければいいからルールなどなしに遊びたいという子もいます。

その価値観の違いから両者がぶつかることもありますが、そのような子たちを見守っていると遊びを一時中断して、子どもたち同士で話し合い、自分たちだけで落としどころを決めて、また遊びを再開していくんですよね。

大人が全て整えなくとも、自分たちでできるんです。

 

なにかと大人が整えて、失敗することもぶつかることもなく、無傷でスラスラと子どもたちが生きていくのも良いのかもしれない。

けど、たくさん失敗して、友達とぶつかり合って、その時はしんどいかもしれないけど、数年後にそれすらもいい想い出だったなぁと思えるような、過去を愛せる人もすごく素敵だと私は思います。

そして、そんな過去を愛せる人になるために、今を目一杯愛そうとも思います。

 

 

四年後のオリンピックは、ロサンゼルスで開催されます。

その時はらっぱがどうなっているか、今来ている子たちがどう変化しているかは、全くわかりませんが、「あの時、楽しかったね~」と振り返ることができるように、残り四か月ですが2024年をたくさんの倖せで満ちさせていきたいですね。

 

暑すぎてなかなか外で開園できていないはらっぱですが、開園できた際には子どもも親御さんも、地域の大人の方々もたくさん遊びに来ていただければなーと思っています。

熱中症対策をおこなった上で、ぜひ遊びに来てください。

 

 

p.s 写真は、はらっぱで綺麗に咲き誇っていたひまわりです🌻

 

 

(プレーワーカー りゅう)