先日、冒険はらっぱの一大イベントといっても過言ではない『はらっぱ文化祭』が開催されました。
2日間を通して様々なお店がはらっぱ内に立ち並び、普段とはまた違う雰囲気がそこには広がっていました。
今回のブログでは、そんな文化祭の様子をご紹介していきます。
まず初めに今年の文化祭を語る上で欠かせないこと。
それは、オープニングコンサートをしてくれた子の存在です。
文化祭当日の朝。
来た子から順になんとなーく各々が準備を始め、それとなく始まるのかなぁという、ふわっとした空気がはらっぱ内に流れていました。
そんな空気があったので私自身、どうみんなに声をかけて、文化祭の雰囲気を創っていこうかなーとちょっぴり悩んでいました。
そんな中、行われたオープニングコンサート。
音楽と共にその子がステージに登場すると、場内の空気は一変。
歌のお兄さんさながらのパフォーマンスに、来ていたみんなの目が奪われ、自然と拍手まで沸き起こっていました。
その場にいた多くの人がその子の一挙手一投足に注目し、共に踊り、共に唄う子もいて。
会場全体に一体感が生まれていました。
あのコンサートがあったからこそ、場内の空気が文化祭モードになっていったのかなと個人的には思っています。
可愛くてかっこいい、とっても素敵なコンサートでした。
そんな感じで最高の幕開けをした今年の文化祭。
キラビーやベーゴマ、素材を使った工作など、日常の遊びから繋がり、展開していったお店があれば、カラフルなグルーガンやお水でくっつくスポンジなど、普段あまり見ないようなものを使ったお店も多数ありました。
どのお店も非常に魅力的で、なおかつどの子も商売上手。
気がつけば、私が持っていた1000パレット(文化祭内のみで使える偽物のお金。通貨の単位は銀行員役を担当してくれた子が考えてくれました。)もあっという間に無くなってしまいました。
また、今年の文化祭で特徴的だったのが、お店同士の繋がりが次々と生まれていったことです。
とあるお店の子たちが「合併しよ~」ということで連携し始めると、その輪がどんどん広がっていき、最大5店舗ぐらいのお店がくっつき、みんなでわいわいお店を経営していました。
例年の文化祭だと、お店の人とお客さんという形で子どもたちの交流が生まれることが多かったのですが、今年は+αで上記のようなお店同士の交流も生まれ、いつも以上に子どもたち同士の繋がりができていたなと感じています。
繋がりが増えると、自然と笑顔も増えていき、場全体が活気に満ちていきます。
そんな空気感もあってか文化祭の最後には、「紙飛行機大会やるよ~」との呼びかけで、乳幼児さんから小学生までいろんな年代の子が参加する催しが、急遽子どもたちの手によって行われていました。
夕日が差し込む秋の空の下、紙飛行機を持ってはらっぱを駆ける様々な年齢の子どもたち。
とっても素敵な光景でした。
人間関係がどんどん希薄になっている現代で、大人たちが忘れてしまっているけれど、確実に大切な“温かいモノ”を私たちに思い出させてくれるような、そんな2日間の文化祭でした。
その1週間後、はらっぱでは『焼き芋会』が開催されました。
その会には子どものみならず、地域の大人の方も参加してくださり、その方たちも楽しそうに過ごしてくださっていたことが私自身とっても嬉しかったです。
今後もこの場が、立場や年齢などを超えて様々な人が繋がり合い、手を取り合い、安心して過ごすことができる場でありたいと強く思う、今月のイベントたちでした。
その小さいけれど確かな繋がりが、優しさで溢れる温かなせかいを紡いでいくと、私は信じています。
(プレーワーカー りゅう)